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2005年09月12日

バスより世界の屋根へ ゴルムド~チベット間



バスは何もない平原をひた走る。空気が薄い・・・。そうここはすでに海抜2500メートルをゆうに越している地点なのだ。周りに広がる世界はただひたすらに”荒地”としか形容の出来ない。生命の息吹も感じない。あるのはただ荒涼とした風といやに近い空だけだ。

果てしなく続く道に時折一人歩いているチベット人いる。わからなかった。なぜここに人がいるのか?なぜ彼はここにいるのか?一体どこへい行こうとというのか?このまま一人で歩いて生きていけるのか?

そんな彼にはわき目も振らずただひたすらバスは前進する。

チベットのラサまであと1000キロだ。  

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2005年09月13日

砂漠の花畑  チベット・ゴルムド周辺



荒れ果てた平原に突如花畑が出現した。
バスはその花畑を二つに分割している道路をつきっきる。

あたり一面どこを見ても真っ黄色だ。
そのあまりの唐突さは幻想的ですらあった。

ここだけ端的に大地が息を吹き返したのか。

それをあらわすかのようにこの黄色い大地の端はやはりどこまでも砂漠が続いていた。  

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2005年09月14日

天空の地平 天空の地平



 チベットとはここまで広いところだったのか、ヒマラヤというから「高い」というイメージはあったが「広い」というイメージはそうなかった。もちろん高いところではある。海抜は3000メートルはすでに超えている。

 真っ白い雲が光り輝く。灰色の土ぼこりが宙を舞う。
近い空と地平線。灰色の大地と青い空。

ここは世界で一番高い地平ではないだろうか?  

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2005年09月15日

マニ車 チベット・ラサ




ラサに入った。ここはチベット最大の都市である。町の中心にはポタラ宮が小高い丘の様にそびえ立つ。ラサの町からはどこからでもポタラ宮が目に入った。

そのポタラ宮の外壁には無数のマニ車が取り付けられている。右の金色の物がそうだ。このマニ車というのは一つ一つにチベット教のお経が書き込まれており、それを手で回すことによって一度そのお経を唱えたことになるというのだ。

チベットの人はポタラ宮の外壁を時計回りに歩きこのマニ車を回していく。自分も彼らの後ろから回しながらついて行った。ただ無心に車を回していくという行為。信仰するという力が彼らを、この環境で生きるという事を支えているのだろう。  

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2005年09月16日

ポタラ宮 チベット・ラサ



 ポタラ宮へ登る。まさに「登る」というのかふさわしい位巨大だ。高地順応が完全に出来ていない僕は階段一つ登るのにも息が切れる。ここラサの標高は3200メートル、富士山の頂上より少し低いぐらいの位置だ。

 ダライラマの居城として立てられたポタラはチベット民族にとって信仰上の拠点であり支えである。今ダライラマはインドへ亡命しているため、ポタラは中国政府の管理下におかれているらしい。だからラマ僧はいないであろうと思っていたが、中に入ってみるとラマ僧もちゃんといた。彼らが守ることはちゃんと守っているのであろう。

 これからチベットはどう変わっていくのであろうか。  

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2005年09月17日

雲と町 チベット・ラサ



 ラサにまず入って思ったのが「雲が近い」ということだった。本当に手の届くところにあるような感じだ。写真に写っている雲の影を見てもらえばわかるだろう、近いというのを証明する様に濃い。

そして空の青も濃い。普通の空を3倍濃くしたような色だった。光る雲がまぶしい。

 そんな空をポタラの屋上から眺めていた。ゆったり流れる雲、強い日差し、薄い空気。昼下がり時間は町のにぎやかな歓声を響かせながら過ぎていく。  

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2005年09月18日

ジョカン チベット・ラサ



ジョカンというお寺、そこの前ではチベット人が五体投地をして祈りを捧げている。ここはチベット人が生涯一度は巡礼に来なくてはならない場所いう。

 入口からはいり出口まで一貫して時計回り。一人マニ車を回す。ふとした静寂。その一瞬にシャッターを切った。また後ろからカラカラと回す音が近づいてくる。僕はまたマニ車を回し始めた。  

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2005年09月19日

夜の市場 チベット・ラサ



 日も暮れて街灯にオレンジ色の明かりがともり始める頃、知り合いになった香港人と2人とスイス人と一緒にレストランに入った。そこは市場の一角にある建物だった。屋上に席を取り料理を待つ。

 外を見るとまだ市場は人々で賑わっており、下から羊の肉を焼く煙が立ち昇ってくる。そんな香りに誘われてシシカバブを頼んだ。いい香りが食欲を刺激する。

 オレンジ色の光がやわらかい。そして僕はまたシャッターを切った。  

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2005年09月20日

チベットの子供 チベット・シガツエ



ラサを離れシガツエへ。お寺の前にあるゲストハウスに宿を取った。そこでちょうどこの子達が机にノート置いて勉強をしていたので写真を撮らせてもらった。

ノートにはチベット語で算数のようなことをしているのだがこっちにはまったくちんぷんかんぷん。もちろんこの子達はチベット語しかしゃべらない。

最初は身振り手振りでやっていたが最終的には、絵を描いて会話をした。
僕の下手な絵を随分笑われたが、その会話はとても楽しかった。

わかった事ヘ左の子が女の子である事と、この子らが姉妹であること。
そして家族みんな仲がいい事などだった。  

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2005年09月21日

羊たち チベット・シガツエ



シガツエの小高い丘の上にぼろぼろになった古城がある。そこでは中国がチベットへ入ってきた時に戦闘があったと言う。古城がかなりぼろぼろなところを見ると相当その戦闘がひどかっただろうと予想できる。

だが今はのどかな放牧場所である。斜面にはたくさんの羊たちが放たれておりまさに悠々自適。彼らがゆっくりと草を食む様子は平和そのものだ。  

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2005年09月22日

問答



 ラサのはずれにあるセラ寺。そこは本格的にチベット教を学ぶ僧たちが集まるところらしい。寺の敷地がかなり広くたくさんの建物が混在している。中ではたくさんの僧が修行をしていた。

 そして午後を回ったところ突然寺の一角が騒がしくなってきた。その声につられて行ってみると広場にたくさんの僧が集まっており問答のようなことを行っていた。

 チベット語だったため内容は理解できなかったが、目の前の人に手を手をたたきながら問いを出し、出されたほうは手をたたきながら問いに答える。

 パシィッという音があちらこちで聞こえてくる。そのチベット語で形成された独特な空間であった。  

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2005年09月23日

見つめる先に チベット・ラサ



問答の広場から外に出る。近くの木陰で休んでると一人のおばぁちゃんがどこからともなく現れた。静かな表情で門の奥で行われている問答を見つめている。

手にした杯を見るがぎり巡礼でやって来たのではないだろうか。奥で行われているチベット語の喧騒とこのおばぁちゃんは門を境にまったく別の空間にいる感じがした。

そしてその静かな後姿は、僕に確かな存在感を与えてくれた。

   

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2005年09月24日

ヤク  チベット・ラサ~エベレスト間



ラサを離れエベレストへ向かう途中ヤクの放牧に遭遇した。

ここら一帯は何か空気がとても澄んでいるように見える。あたり一面に広がる緑と山、空がきれいに見えた。

チベット人が馬に乗りヤクを集めているところで、何を考えたか一匹のヤクが僕に近づいてきた。突っ込んでくるのかと思ったが急に方向転換してどこかへ行ってしまった。  

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2005年09月25日

骨と塚 チベット・ラサ~エベレスト間



ラサをでて二日目、小さな町にたどり着いた。
そこで道路の休憩所らしくお店や招待所が並んでいた。

そんな一角に山積みになった石とその上に置かれているヤクの角に目がいった。よく見ると石のプレートもありチベット文字で何か刻まれている。

ヤクの角と石のプレートは何か呪術的なイメージをもたらしたが
結局何であるかはわからずじまいだった。  

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2005年09月26日

エベレスト チベット・エベレスト付近



エベレスト付近にある招待所に着いた。着いたときは天気が悪くエベレストの頂上は雲に覆われていた。ここの標高が5200メートル。ここからは歩いて5300メートルのエベレストベースキャンプへ行かなくてはならなかった。

 ここまで来るとかなり酸素が薄い。それでも「ここまで来たらベースキャンプへ行かなくては・・」と歩いた、・・・きつい、5分毎に休憩を取らなくてはとてもやってられなった。

 やっとベースキャンプについたのだが、雲は晴れず何も見えなかった。軽い高山病にかかり頭痛も始まった。失意のうちに招待所まで戻ったところでエベレストがその姿を現した。

 (写真をクリックして拡大しないとわかりづらいのだが真ん中の雲が移っている真下がエベレストの頂上である。)


■エベレスト 衛星写真



関連リンク
エベレスト - Wikipedia  
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2005年09月27日

雲の中から チベット・エベレスト~ネパール間




エベレストからネパールへ下っている最中、雲の中から突然巨大な山が出現した。
写真ではわかりずらいがとんでもないでかさである。
これがヒマラヤかと実感できた瞬間だ。

チベット人運転手がこの山が姿を現すのは珍しいという。

チベットを去る前に見ることが出来た事、感謝しなければ。  

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