イタリア・アルベロベッロ
クロアチアからイタリアへと渡る船の中で2人の日本人と知り合った。
彼らは偶然にも僕と同い年で、僕と同じく一人でヨーロッパを旅行している大学生だった。
一人は男、一人は女の子。
船上で三人の話題はもっぱらアメリカの同時多発テロの事だった。
もちろんその時はテロか事故なのかすら分からない状況で様々な憶測、
情報が身の回りを行き交っていた。
明確な情報を得ないまま旅を続ける不安、
飛行機が飛ばなくなってしまった事実。
そんな中、日本人とであった事で3人は少しほっとしていたんじゃないだろうか。
話題がイタリアの「どこへ行きたいか」と言うのになった時、
女の子が不意に「アルベロベッロに行きたい」と言い出した。
男二人はまったく聞いた事もない土地だったので
「??、なにそれ?ベロベロベッロかぁ??」などと冷やかしていると、
「そこは世界遺産でスゴイいいところらしいんだよ」と力説し始めた。
そんな話を聞いていると男二人も興味を持ってしまったので
「そこまで言うなら行ってみようか」と3人でいく事になった。
イタリアについて電車に乗り、約3時間。
下手なイタリア語で車掌さんに「ついたら教えて」とか言っっていたので
スムーズにアルベロベッロにつく事が出来た。
そこは南イタリアの風景にくるくるまきのかわいい家が立ち並んでいる所だった。